結合双生児 原因は?サイエンスミステリー

結合双生児 原因は?サイエンスミステリー

2017年1月21日放送のサイエンスミステリーでは
タイに住む「パンちゃん、ピンちゃん」という姉妹が紹介されました。

『結合双生児』という先天性異常があります。

結合双生児といえば日本で有名なのは「べトちゃん・ドクちゃん」ですよね。
一体、どんな原因が考えられるのでしょうか?
スポンサーリンク





結合双生児になる原因は内細胞塊の分裂にあった


原因は 受精後の最初の二週間にありました。

受精後 受精卵は分裂を行い、受精から5日後 『内細胞塊』ができます。
これが人間の組織の塊なのです。

この内細胞塊が二つに分かれると(一卵性)双生児になるんです。
それが
受精後13日目以降になると、内細胞塊の分離が不完全になり『結合双生児』になるそうです。


結合双生児だと出生前診断のエコーでわかります。
それを知った親は中絶を決断することが多いそうです。

パンちゃん ピンちゃんは、生まれるまで結合双生児だと気づかれなかったのです。




結合双生児は、出生後に亡くなる場合がほとんどだと言われていました。
なので、パンちゃん、ピンちゃんが今も元気に過ごしていることは
奇跡的なことだったのです。

今の環境(学校)や祖父母が面倒を見てくれていることなど
少しでもよかったな~と安心しました。
しかし、二人がこれまで経験してきたイジメや偏見。
そしてこれからの生活の中で抱える様々な壁を思うと胸が痛くなりました。

今回、日本で放映されたことによって
少しでもパンちゃん、ピンちゃん達の環境がよくなるようになったらいいですね。

ある日、パンちゃん、ピンちゃんは祖母とショッピングセンターへ行きました。
すると、二人の姿を見た他のお客さんが、ジロジロと眺め
中には携帯で写真を撮る人も!
ちょっと日本では考えられないな。。。と思いましたが。

しかし、そんな中、二人を見た靴屋の店長が、靴をプレゼントすると言ってくれたんです!
新品のかわいい靴を履いて、嬉しそうにするパンちゃん・ピンちゃんを見て
「この国にも、優しい人はたくさんいるんだ!」とホッとしました。

こちらは「べトちゃん・ドクちゃん」のその後を綴った本です。
ドクちゃんは父になった ベトちゃんドクちゃんと分離手術を担った人々 / 高文研 ...


パンちゃん ピンちゃんは、学校のロッカールームを自宅としています。

生まれた時に両親は育児放棄し
祖父母が育てていたのです。

関連記事

サイエンスミステリー モルキオ症候群のベラと介助犬のジョージ

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック